第9.1版 変更履歴¶
第9.1版アップデートの要点¶
構築の考え方を
デッキ構築とシナリオ構築に分け、BlackPokerにおける構築体験の位置づけを明確化しました。最初の手札に固定して入れる3枚のカード群を、旧称
ストラテジーからシナリオ手札に改名し、フレーム名ストラテジーと区別できるよう整理しました。新しい公式フレームとして
ドラフトを追加しました。エンドアクションで墓地に移すフォグの範囲を自分のフォグからすべてのフォグに修正しました。能力の適用順を、コアフロー配下から能力配下へ移動し、参照しやすい構成に整理しました。13 付録D: BlackPoker設計ノート を追加し、
BDR-1からBDR-5までの設計判断記録を収録しました。
文書構成の変更¶
対戦レギュレーション章の増補¶
2 対戦レギュレーション に 2.4 構築の考え方 を追加しました。
2.4 構築の考え方 には、次の項目を追加しました。
対戦レギュレーションを決めた後に、プレイヤーが何を構築し、何を選択するのかを説明できるようにしました。一般的なTCGに近い「デッキを作る楽しさ」と、BlackPoker固有の「同じトランプから対戦体験を作る楽しさ」を分けて説明できるようにしました。
フレーム章の増補¶
8 フレーム に、フレームが
シナリオ構築の土台になることを反映しました。公式フレーム一覧に
ドラフトを追加しました。8.3.1.6 ドラフト を新規追加しました。
ストラテジー、エクストラ、ドラフトなど、ゲーム開始前に選ぶカード群の説明をシナリオ手札という用語で統一しました。フレームアクションリスト、フレームキャラクターリスト、フレームフォグリスト、フレーム切札リストの対応表にドラフトを追加しました。
コアルール章の整理¶
旧
9.4.2 能力の適用順を 9.3 能力 配下へ移動し、9.3.1 能力の適用順 としました。コアフロー内で能力の適用順を参照する箇所も、旧9.4.2から新 9.3.1 能力の適用順 へ変更しました。能力の適用順の内容自体は維持しつつ、能力に関する説明を能力章へまとめることで、参照しやすい構成にしました。
付録Dの追加¶
13 付録D: BlackPoker設計ノート を追加しました。
BlackPokerの設計判断記録を、
BDR(BlackPoker Design Record) として整理する方針を追加しました。BDRの採番規則として、識別子形式、時系列順、不変性を定義しました。付録Dには、次のBDRを収録しました。BDR-1: カードと効果の分離(スクリプトベースの採用)BDR-2: フェイズ概念の廃止とコアフロー(ステージ)の採用BDR-3: ダメージのプレイヤー限定化とキャラクターへのダメージ廃止BDR-4: 「世代交代」ルールによるストーリー性とデッキ枚数差の緩和BDR-5: デッキ構築とシナリオ構築の分離、およびシナリオ構築の公式化
BDRは本文ルールの背景を説明するための記録であり、対戦中の裁定は本文ルールおよび各スクリプト定義に従うことを明記しました。
対戦レギュレーション・構築概念の変更¶
デッキ構築の定義追加¶
デッキ構築を、ゲームで使用するカードの集合を決めることとして定義しました。BlackPokerでは、使用するフレームによって、トランプから使用するカードを選び、ゲームで使用するカードの母集団を決める準備として整理しました。
使用するカードの枚数、含めるスート、含める数字によって、ゲーム中に引けるカードや使える戦略が変わることを説明しました。
シナリオ構築の定義追加¶
シナリオ構築を、ゲーム開始前に固定する戦略要素を選び、どのような遊び方・戦い方・体験を作るかを設計する考え方として定義しました。シナリオ構築で扱う主な要素として、切札、レアカード、シナリオ手札を整理しました。同じトランプを使っていても、対戦前の選択によって、初心者向けの短い対戦、戦略性の高い対戦、大会向けの対戦、物語性を重視した対戦などを作れることを説明しました。
エントリー16は、デッキ構築とシナリオ構築があらかじめ固定された入門向けの遊び方として位置づけました。マスター+エクストラは、デッキ構築とシナリオ構築の両方をプレイヤーが考える、自由度の高い遊び方として位置づけました。
対戦準備の流れの整理¶
対戦準備の流れの基本的な手順を明文化しました。対戦レギュレーションを決める。必要に応じて
デッキ構築を行う。必要に応じて
シナリオ構築を行う。シナリオ構築で取り分けたカードを除いたデッキをシャッフルする。フレームに従って、ライフ、手札、
パック、プリセットなどを配置する。先攻を決め、ゲームを開始する。
使用するフレームによって、一部の手順が固定されている場合や、一部の手順が不要になる場合があることを補足しました。
シナリオ手札の定義追加¶
シナリオ手札を、シナリオ構築によってあらかじめデッキから選んでおくカード群として定義しました。標準的には3枚を想定しています。
ゲーム開始前の準備段階では、デッキから取り分け、ゲーム開始時に最初の手札の一部として手元に積み込みます。
ゲーム開始後は通常の手札として扱います。
ゲーム開始時に山札からランダムに引いて手札に加えるカードは
ランダム手札として区別しました。マスター+エクストラでは、シナリオ手札3枚とランダム手札4枚を合わせ、合計7枚の手札でゲームを開始する例を追加しました。
用語の変更¶
ストラテジー から シナリオ手札 への改名¶
従来、最初の手札に固定して入れる3枚のカード群を
ストラテジーと呼んでいましたが、第9.1版ではシナリオ手札として整理しました。理由は、フレーム名としての
ストラテジーと、最初の手札として選ぶカード群としてのストラテジーが同じ語になっており、説明上の混乱があったためです。第9.1版では、フレーム名としての
ストラテジーは維持しつつ、カード群としての旧ストラテジーをシナリオ手札と呼び分けます。旧版の説明資料、サマリー、動画台本、口頭説明では、次のように読み替えてください。
旧:
最初の手札に入れる3枚をストラテジーとして選ぶ。新:
最初の手札に入れる3枚をシナリオ手札として選ぶ。
ゲーム開始後の
シナリオ手札は通常の手札として扱うため、手札制限、ハンデス、手札を参照する効果の対象になります。
フレームの変更¶
フレーム対応表の変更¶
フレーム対応表に「ドラフト」を追加しました。
ドラフトの対応フォーマットは、ライト、スタンダード、プロが非対応、マスターのみ対応です。
ドラフトは、切札、レアカード、パック、シナリオ手札を使うため、マスター向けの上級フレームとして扱います。
ドラフトフレームの追加¶
新フレーム「ドラフト」を追加しました。
ドラフトは、デッキの上から作った6個のミニパックを使い、各ミニパックから1枚ずつ選んだ6枚を、レアカード1枚、切札2枚、シナリオ手札3枚に割り振るフレームです。
ドラフトの基本手順は次の通りです。
デッキをシャッフルし、上から3枚ずつ取って6個のミニパックを作成する。
各ミニパックを見て1枚を選び、合計6枚を脇に置く。
選んだ6枚を、レアカード1枚、切札2枚、シナリオ手札3枚に分ける。
ミニパックの残り12枚と残りのデッキを混ぜてシャッフルする。
切札、シナリオ手札、レアカード、パック、ライフ、プリセットを配置する。
先攻決定後、各プレイヤーはプリセット兵士と表切札1枚を公開してゲームを開始する。
ドラフトにより、完全な自由選択ではなく、提示されたカードから戦略を組み立てる対戦体験が追加されました。
マスター+エクストラが事前に自由に構築する遊び方であるのに対し、ドラフトはその場で提示されたカードからシナリオを組む遊び方として差別化できます。
ストラテジーフレームの表記変更¶
ストラテジーフレームのゲーム開始手順で、最初の手札に入れる3枚をストラテジーではなくシナリオ手札と表記しました。これにより、フレーム名としての
ストラテジーと、最初の手札に入れるカード群の名称が混同しないようになりました。
エクストラフレームの表記変更¶
エクストラフレームのゲーム開始手順で、最初の手札に入れる3枚をシナリオ手札と表記しました。エクストラでは、切札2枚、シナリオ手札3枚、レアカード1枚を事前に選択するため、シナリオ構築の代表的なフレームとして位置づけが明確になりました。
フレームアクション・コンポーネント対応表の変更¶
フレームアクションリストの対応表にドラフト列を追加しました。パック操作、レアカード操作、切札操作、切札関連アクションは、ドラフトでも使用できるように整理しました。フレームキャラクターリスト、フレームフォグリスト、フレーム切札リストについても、ドラフトで使用できるものを対応表に反映しました。ドラフトは、使用できるアクション・切札 of 範囲としてはエクストラに近く、準備方法が異なるフレームとして扱えます。
共通ルールの変更¶
エンドアクション の フォグ 処理修正¶
エンドアクションの効果を修正しました。旧:
自分のフォグにあるカードを全て墓地に移す。新:
すべてのフォグにあるカードを全て墓地に移す。
これにより、自分の
フォグだけでなく、対戦相手側のフォグもエンド時に墓地へ移ることが明確になりました。アップ、ダウン、フォース、クローズなど、このターンのみ影響するフォグは、ターン終了時にまとめて消える前提で扱います。実戦時は、エンド解決時に両プレイヤーの
フォグ領域を確認し、残っているフォグをすべて墓地に移してください。
コアルールの変更¶
能力の適用順 の配置変更¶
第9.0版では
9.4.2 能力の適用順でしたが、第9.1版では 9.3.1 能力の適用順 となります。コアフロー内で能力の適用順を参照する箇所も、旧9.4.2から新 9.3.1 能力の適用順 へ変更しました。能力の適用順の内容自体は維持しつつ、能力に関する説明を能力章へまとめることで、参照しやすい構成にしました。旧版の資料で
9.4.2 能力の適用順と案内している場合は、9.3.1 能力の適用順 に修正してください。
設計ノートの追加¶
BDRの追加¶
付録D: BlackPoker設計ノートに、BDR-1からBDR-5までを追加しました。BDR-1では、カードそのものと効果を分離し、スクリプトベースで定義する方針を整理しました。BDR-2では、フェイズ概念を廃止し、コアフロー(ステージ) を採用する判断を整理しました。BDR-3では、ダメージをプレイヤー限定とし、キャラクターへのダメージを廃止する判断を整理しました。BDR-4では、世代交代ルールによるストーリー性とデッキ枚数差の緩和を整理しました。BDR-5では、デッキ構築とシナリオ構築を分離し、シナリオ構築を公式化する判断を整理しました。第9.1版における構築概念の変更は、主に
BDR-5の設計判断に対応します。
プレイヤー向け確認チェックリスト¶
第9.1版では、構築を
デッキ構築とシナリオ構築に分けて考えます。旧称
ストラテジーとして積み込んでいた最初の3枚は、シナリオ手札と呼びます。ゲーム開始後の
シナリオ手札は通常の手札として扱います。フレーム名
ストラテジーと、カード群としての旧称ストラテジーを混同しないようにします。新フレーム
ドラフトはマスター専用です。ドラフトでは、6個のミニパックから選んだ6枚で、レアカード、切札、シナリオ手札を構築します。ドラフトでは、使用できるアクションや切札の範囲はエクストラに近いですが、対戦前の選び方が異なります。エンド時には、自分の
フォグだけでなく、すべてのフォグを墓地へ移します。能力の適用順を確認する場合は、旧9.4.2ではなく、9.3.1 能力の適用順 を参照します。第9.1版の設計背景を確認する場合は、
付録D、特にBDR-5を参照します。
関連資料の更新ポイント¶
旧資料で
最初の手札3枚をストラテジーとして選ぶと説明している箇所は、最初の手札3枚をシナリオ手札として選ぶに差し替えてください。ストラテジーという語を使う場合は、フレーム名を指すのか、旧称のカード群を指しているのか確認してください。エンドアクションの説明は、すべてのフォグにあるカードを全て墓地に移すに統一してください。ドラフト追加に伴い、フレーム対応表、フレームアクション対応表、フレーム切札対応表、フレームキャラクター対応表、フレームフォグ対応表を更新してください。旧版で
9.4.2 能力の適用順と案内している箇所は、9.3.1 能力の適用順 へ修正してください。