2. 対戦レギュレーション¶
2.1. 対戦レギュレーションとは¶
BlackPoker では、ゲームを始める前に「どのようなルールで遊ぶか」をプレイヤー同士で決める必要があります。
この事前に決めるルールの組み合わせを 対戦レギュレーション と呼びます。
BlackPoker は、標準的なトランプだけを使って遊ぶゲームです。 カードは同じでも、ルール(対戦レギュレーション)を変えることで、 初心者から上級者まで、さまざまなプレイヤーが自分に合った難易度・遊び方で楽しめるようになっています。
この章では、対戦レギュレーションの構成や決め方について説明します。
2.2. 定義項目¶
対戦レギュレーションは、次の2つの要素を組み合わせて構成されます。
- フォーマット
プレイヤーの熟練度に応じて、使える行動(アクション)や登場キャラクターなどを制限した難易度の設定です。
たとえば「ライト」は初心者向けに覚える行動を最小限に絞ったフォーマット、 「スタンダード」は基本的な要素を一通り含んだ標準的なフォーマットです。
カードゲームでいう「カードプール」(どのカードを使ってよいか)に近い考え方です。
詳しくは 7 フォーマット を参照してください。
- フレーム
デッキの構成やカードの初期配置、場の使い方などを定めた、遊び方のパターンです。
たとえば「エントリー16」は、決められた16枚のカードを使って手軽に遊べる入門向けフレームです。 一方「パック」や「ストラテジー」では、構築や初期戦略の自由度が高く、プレイヤーの個性がより強く表れます。
フォーマットは「どのくらい覚えるか」で選び、 フレームは「どのように遊びたいか」で選ぶイメージです。
詳しくは 8 フレーム を参照してください。
2.2.1. 対戦レギュレーションの表記¶
対戦レギュレーションは、 フォーマット + フレーム の形式で表記します。
フォーマット+フレーム
たとえば、次のように記述されます。
ライト+エントリー
これは「ライトフォーマットで、エントリーフレームを使用して対戦する」ことを意味します。
2.3. 対戦レギュレーションの決め方¶
次の手順で、プレイヤー同士が合意して対戦レギュレーションを決めてください。
一部の組み合わせは公式に対応していないため、必ず次の手順に従って選択してください。
フォーマットを決める
「ライト」「スタンダード」「プロ」などのフォーマットから選びます。
フォーマットが変わると、使用可能なアクションの種類や難易度が大きく変わります。 プレイヤーの経験や慣れ具合をもとに、無理のないフォーマットを選びましょう。
フレームを決める
フォーマットを決めたら、次に使用するフレームを選びます。
各フレームが対応しているフォーマットの一覧は次の表をご覧ください。 「◯」と表記されている組み合わせが選択可能です。「×」は非対応です。
Table 2.1 フレーム対応一覧¶ 【フレーム】
ライト
スタンダード
プロ
マスター
エントリー16
◯
×
×
×
パック
◯
◯
◯
◯
レアパック
×
◯
◯
◯
ストラテジー
×
×
◯
◯
エクストラ
×
×
×
◯
ドラフト
×
×
×
◯
補足: 初めての方には「ライト+エントリー16」がおすすめです。 決められた16枚のカードを使って、最も手軽にBlackPokerを体験できます。
2.4. 構築の考え方¶
BlackPokerでは、対戦レギュレーションを決めたあと、その対戦で使用するカードや、ゲーム開始前に選ぶ戦略要素を決めます。 この準備には、大きく分けて「デッキ構築」と「シナリオ構築」の2つの考え方があります。
2.4.1. デッキ構築¶
デッキ構築とは、ゲームで使用するカードの集合を決めることです。
一般的なTCGでは、好きなカードを選んでデッキを作ることが構築の中心になります。 BlackPokerでも、使用するフレームによっては、トランプから使用するカードを選び、デッキを作ります。
BlackPokerにおけるデッキ構築は、「どのカードをゲームで使える状態にするか」を決める準備です。 たとえば、使用するカードの枚数や、特定のスート・数字を含めるかどうかによって、ゲーム中に引くカードや使える戦略が変わります。
2.4.2. シナリオ構築¶
シナリオ構築とは、デッキ構築で決めたカードの中から、ゲーム開始前に固定する戦略要素を選び、どのような遊び方・戦い方・体験を作るかを設計する考え方です。
BlackPokerでは、フォーマットとフレームを組み合わせることで対戦レギュレーションを決めます。 そのうえで、切札、レアカード、シナリオ手札などを選ぶことで、対戦の展開や戦略性を変えることができます。
このように、ゲーム開始前の選択によって、対戦のテーマや戦略の方向性を作ることをシナリオ構築と呼びます。
たとえば、エントリー16は、デッキ構築とシナリオ構築があらかじめ固定された入門向けの遊び方です。 一方で、マスター+エクストラでは、デッキ構築とシナリオ構築の両方をプレイヤーが考えることで、より自由度の高い対戦を楽しむことができます。
シナリオ構築は、一般的なTCGにおけるデッキ構築に近い楽しさを、標準的なトランプだけで実現するための考え方です。 ただし、BlackPokerにおけるシナリオ構築は、カードを集めることではなく、同じトランプをどのようなルール・初期状態・戦略で使うかを設計する点に特徴があります。
シナリオ構築を行うことで、同じトランプを使っていても、初心者向けの短い対戦、戦略性の高い対戦、大会向けの対戦、物語性を重視した対戦など、さまざまな遊び方を作ることができます。
2.4.3. 対戦準備の流れ¶
BlackPokerの対戦準備は、おおまかに次の流れで行います。
対戦レギュレーションを決める。
必要に応じてデッキ構築を行う。
必要に応じてシナリオ構築を行う。
シナリオ構築で取り分けたカードを除いたデッキをシャッフルする。
フレームに従って、ライフ、手札、パック、プリセットなどを配置する。
先攻を決め、ゲームを開始する。
実際に必要な手順は、使用するフレームによって異なります。 固定されたフレームでは、一部の手順があらかじめ決まっている場合があります。
2.4.4. シナリオ手札の定義¶
シナリオ手札とは、シナリオ構築によってあらかじめデッキから選んでおくカード群(通常3枚)です。
ゲーム開始前の準備段階においてデッキから取り分け、ゲーム開始時に最初の手札の一部として手元に積み込まれます。 ゲームが開始された後は通常の手札として扱われます。
これに対し、ゲーム開始時に山札(デッキ)からランダムに引いて手札に加えるカードを ランダム手札 と呼びます。
たとえば「マスター+エクストラ」フレームでは、ゲーム開始時にあらかじめ選んでおいたシナリオ手札3枚と、山札から引くランダム手札4枚を合わせた計7枚を手札としてゲームを開始します。
注釈
第9.1版では、従来「ストラテジー」と呼んでいた、最初の手札に入れるこの3枚のカード群を、フレーム名「ストラテジー」との混同を避けるとともにシナリオ構築の一部であることを明確にするため、「シナリオ手札」として整理します。
このあと、 フォーマットやフレームに関係なく適用される「共通ルール」 を説明します。 まずは次の 3 共通ルール: 基本 を読み進めてください。
フォーマットやフレームの詳細を知りたい方は、 3 共通ルール: 基本 を読んだあとに 7 フォーマット および 8 フレーム を参照するのがおすすめです。